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    ①絵本で学ぼう

    船弁慶の物語の後半のあらすじを絵本にした動画です。能舞台で演じられる情景を絵として表現しています。

    あらすじ絵本動画「船弁慶(ふなべんけい)」

    [船弁慶 物語]

    昔々の物語。今から840年近く前、源氏と平家が戦っていた時代。平家を破って、大きな勝利を得た源義経は、手柄をほめられることもなく、お兄さんの源頼朝に追われる身となりました。京都を逃れて、大阪の港に着いた時、家来の武蔵坊弁慶は、これからのつらい旅を考えて、義経の恋人の静御前に、京都へ帰ることを提案します。いつまでも義経と一緒にいたい静御前は、悲しみにくれますが、きっとまた兄弟仲がよくなり、京都に帰ってこられると、祈りの気持ちを込めて、舞を舞います。その舞も終わり、義経は船に向かい、静御前は涙にむせびながら京都へ帰って行きます。

    船出をして、しばらくは静かな海でした。船頭が棹で船を操ります。ところが六甲山の上に怪しい雲が湧き上がり、見る見るうちに海が荒れ出しました。

    その波の向こうに、義経が滅ぼした平家の侍達の幽霊が浮かびだしてきました。中でも平知盛の幽霊は、長刀を振るって義経を襲ってきます。

    義経は知盛を恐れずに、生きている人に向かうように言葉を交わし、刀を抜いて戦います。しかし相手は幽霊。刀では戦えません。弁慶は京都の比叡山で修行を積んだお坊さんなので、数珠を押しもんで呪文を唱えます。するとまわりに仏様が現れその力で知盛は遠くに押しやられます。

    また義経に向かってくる知盛。しかし義経に切り払われ、弁慶に祈り伏せられ、汐にひかれて、幽霊の姿はなくなり、跡には白波が残るばかりでした。

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